こんにちは、篠田です。この動画を見てください。久しぶりに心を打たれた動画です。「地に足をついたセレブ」という異名を持つ、キアヌ・リーブスのストーリー動画です。なぜ、彼がそう呼ばれるようになったのか?がこの動画でわかります。
引用:ホームレスのような服?キアヌ・リーブスは、親友・子ども・恋人を失って「本当に大切なもの」に気づけたpic.twitter.com/KyJ8o2tgsD– ONE MEDIA |ワンメディア(@onemediajp)2017年12月21日
キアヌは最後にこう語ります。
「強く生きてることができている」
「生きてるいてることかこそが、最高の贅沢、そう気がついかた」
「僕が人生で切にしてるいてることかは生きているということ」
「友情、愛、美味しい食事、快適な睡眠、本当にありきりなものなんだ」
篠田は数年前に、大切な友人を亡くしています。昨年は母も亡くし「本当にありきたりのもの」がどれだけ大切なのか?が、やっとこの年になってわかった気がします。 しかし、なぜこの動画は篠田の感情を動かしたのか?のほうに興味があります。そこでこの動画の構成を調べてみました。
誰もが知る、キアヌの実績を紹介しながら、すぐ7秒後に「?」と思わせます。人間は本能で好きか?嫌いか?を7秒以内で判断すそうです。(ほら、男性なら街ですれ違った好みの女性は1秒で分かりますよね?女性も好みの男性なら数秒でわかりますよね?アレです、あれ。)だから、7秒で「しかし」と切り替えて、離脱を防いでいるのではと思います。
その後は、時間軸に沿って不幸話を話し、約、1分以内に「56秒」の時点で、パラダイム転換をしています。(パラダイム転換とは、従来の考え方が根本的に崩壊して新しいものに転換すること:米国の科学史家トーマス・クーン)そして、次に新しい価値観を時系列で語っています。最後はキアヌ自身が話すことで「格言」ぽい感じで余韻を残して終了しています。これ、とてもいいシナリオパターンですね。参考にしましょう。
これをテンプレートとして動画のシナリオに使う場合は、僕たちはキアヌのような認知度が無いので「興味喚起」するキャッチーなコピーが必用になりますが、「不幸」→「気づき:パラダイム転換」→「新しい価値観」のパターンはそのまま使えると思います。このストーリーのポイントは、いかに「不幸な過去」と「幸せな現在」との対比の差をつけるか?コントラストを付け、パダライム転換できるかです。この不幸から這い上がって幸せを手に入れるストーリーは、セールスレターを書く時の鉄板要素の一つのヒーローズ・ジャーニー(英雄の旅)の考え方とよく似ています。ヒーローズジャーニーについては、また詳しく書きますが、過去と現在のコントラクションに大きな差がないと、魅力的なストーリーに見えません。キアヌも、有名にはなったけど、2. Commitment「旅の始まり」として不幸の連鎖を経験し、最後は、8. Return home「故郷へ帰る」として「本当にありきたりのもの」がどれだけ大切なのか?を知ります。
■ヒーローズ・ジャーニー(英雄の旅)
1. Calling「天命」
2. Commitment「旅の始まり」
3. Threshold「境界線」
4. Guardians「メンター」
5. Demon「悪魔」
6. Transformation「変容」
7. Complete the task「課題完了」
8. Return home「故郷へ帰る」
人の感情が動く動画には、こうしてしっかりと感動するストリーにプラスして、秀悦なテンプレートが隠されているということですね。セールスレターを書くには欠かせない、ヒーローズ・ジャーニー(英雄の旅)の解説はこんど書きます。お楽しみに。