子供が父親をナタで切り刻むという悲惨な殺人事件が起きた。
有名な話だが、そのニュースを見たスィーツ店のオーナーは、「この事件は僕の責任。もし、うちのケーキがあれば事件は起こらなかった。」と社員に言ったそうだ。
「もし、その時ケーキを家族が食べていれば事件はおこらなかったかも知れない…」
社員たちは社長の熱い言霊に触れ「夢ケーキ」を作り始めた。今ではケーキよりも高い交通費をかけてでも、全国からそのケーキを買いに来るという。
篠田も昔スィーツ店を経営していた。当時は「家庭に小さな幸せを届けるのがスィーツ店」と思って、些細ではあるが親子マウスのシュークリームを作ったのを思い出した。しかし篠田がこのスィーツ店のオーナーのように「他人事を自分事」にまで落とすことはできなかった。この話を聞いた時正直悔しいと思った。
他人事をいかに自分事として捉えることができるのか?
これがこのストーリーの肝だ。人に感動を与え共感させた人が人を動かすことができる時代なのだ。お店には人が増え、社員がイキイキと働く。クラウドファンディングなら資金が調達できる。「マネーパワーではない心のパワー」の時代なのだ。
今、AI により仕事が人間から奪われようとしているが安心して欲しい。AIにできないものは「心のサービス」だ。もし、あなたが「心のこもったサービス」を提供していないのなら、未来は厳しいものとなる。逆に「人間らしい心の絆」で繋がった商売をしている人は安心して欲しい。きっと、明るい未来が待っている。
これから起業を目指すあなた。これからの起業は「お金を儲ける」仕組み作りの中に、必ず「損得抜きで自分がワクワクして他人を感動、共感させる」エッセンスを盛り込まなければいけない。